ECの商品レビューとAIレビューに関する調査結果が公開
マーケティング支援事業を手がける株式会社ネオマーケティングは、2026年10月23日、「ネットショッピングにおける商品レビュー・AIレビューに関する実態調査」の結果を公表しました。直近3か月以内にECサイトを利用し、商品レビュー(口コミ)を確認している全国の20~69歳の男女1,000人が回答しています。
ECサイトでは口コミの件数が増え続ける一方、複数のレビューをAIが分析・要約して表示する「AIレビュー」機能も広がりつつあります。調査では、消費者が口コミをどう読み、AIによる要約をどう受け止めているのかが数字で示されました。
調査概要
- 調査主体:株式会社ネオマーケティング
- 調査期間:2026年8月6日~8月13日
- 調査方法:同社のアンケートシステムを利用したWEBアンケート
- 調査対象:全国の20~69歳の男女で、直近3か月以内にECサイトを利用し、商品レビュー(口コミ)を確認する人
- 有効回答数:1,000人
75.3%が「口コミは購入判断に影響する」、68.0%は途中で読むのをやめた経験
ECサイトで商品を買う際、口コミが購入判断にどの程度影響するかを尋ねたところ、「非常に影響する」19.6%と「影響する」55.7%を合わせて75.3%が影響があると答えました。性年代別ではすべての層で6割を超え、最も高かったのは女性60代の86.0%です。「非常に影響する」の割合は男女とも20代が最も高くなっています。
一方で、口コミを読み切れずに途中でやめた経験は「よくある」18.5%、「たまにある」49.5%で、計68.0%にのぼりました。口コミを読むうえで困ることとしては、「サクラ・やらせのレビューがないか不安」が48.4%で最多となり、「知りたい情報(サイズ感・使用感など)が書かれていない」32.0%、「良い評価と悪い評価が混在していて判断しづらい」27.6%が続きました。

AIレビューの利用意向は64.3%、男性20代では71.0%
AIが複数の口コミを分析・要約して表示する「AIレビュー」があれば利用したいかを聞くと、「ぜひ利用したい」13.2%、「利用したい」51.1%で、合計64.3%が前向きな姿勢を示しました。性年代別では男性20代が71.0%で最も高く、口コミが購入判断に「非常に影響する」と答えた層では76.5%に達しています。

AIレビューが表示されている商品のほうが比較・検討しやすいと思う人は65.2%(「とてもそう思う」12.4%、「そう思う」52.8%)、購入したいと思う人は55.6%(同8.4%、47.2%)でした。購入意向で「とてもそう思う」と答えた割合は、男性20代が23.0%と女性20代(10.4%)の約2.2倍となっており、若い男性ほどAIの要約を購買の後押しとして受け止めやすい傾向がうかがえます。

AIレビューがあっても58.0%は通常の口コミも確認、知りたいのは「悪い点・不満点」
AIレビューが表示されていても一般的な口コミを読むかについては、「必ず読む」19.2%、「読むことが多い」38.8%で58.0%が引き続き確認すると回答しました。AIの要約だけで判断を終えるのではなく、元の口コミで裏づけを取る行動が残っていることがわかります。
AIレビューで知りたい情報は「悪い点・不満点」が47.7%で最も多く、「使用感・体験談」35.6%、「良い点・高く評価されている点」34.6%、「総合的な評価・満足度」34.1%が続きました。特に女性40代では「悪い点・不満点」が55.0%と、男性40代(36.0%)を19ポイント上回っています。AIレビューに最も期待することは「情報の正確性・信頼性」23.9%、「中立性・公平性(やらせ・偏りがない)」22.8%が上位でした。

今後ECサイトのレビュー機能に追加してほしい機能では、「AIによる商品レビュー(口コミ)要約・分析機能」が26.9%で最多でしたが、「レビューの信頼性をスコア表示させる機能」「レビューを条件で絞り込める機能」(いずれも25.5%)、「写真・動画付きレビューが充実した機能」(25.4%)もほぼ同じ水準で並びました。
マーケターへの示唆
口コミは購入判断を大きく左右する一方、量の多さや信頼性への不安が離脱の原因にもなっています。AIによる要約は「読み切れない」という課題の解決策として受け入れられつつありますが、消費者が最も知りたいのは不満点であり、期待しているのは正確さと中立性です。EC事業者やブランドにとっては、ネガティブな声も含めて透明性の高い要約を提示し、元の口コミや写真・動画で確かめられる導線を残すことが、AIレビューを購買につなげるうえでの鍵になりそうです。
株式会社ネオマーケティングについて
株式会社ネオマーケティングは、東京都渋谷区に本社を置き、生活者を中心にしたマーケティング支援事業を展開しています。代表取締役は橋本光伸氏。東証スタンダード市場に上場しており、ネットリサーチなどの調査サービスを提供しています。
関連情報
●ネットショッピングにおける商品レビュー・AIレビューに関する実態調査|64.3%がAIレビューの利用に前向き、読み切れない口コミを、AIでもっと選びやすく。(株式会社ネオマーケティング/PR TIMES)
●調査結果の詳細(株式会社ネオマーケティング)
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