調査背景
近年、SNSでの情報発信がブランドイメージを瞬時に左右する時代において、企業はZ世代のエンゲージメント向上に注力しています。しかし、表面的なSNSトレンドの模倣や安易なインフルエンサー・タレントの起用だけでは、深い信頼や購買行動に結びつかないケースも少なくありません。Z-SOZOKENは、Z世代当事者の視点から新たなインサイトを探るため、過去1年間でZ世代のイメージが「爆上がり(すごく良くなった)」したブランドを徹底調査し、その理由や深層心理を解明する目的で本調査を実施しました。
調査結果サマリー
1. イメージ爆上げの理由は「本質的な商品改善」
ブランドイメージが向上した最大の理由は、「商品やサービスそのものが大幅に改善された/とても良かった」が42%で圧倒的な1位となりました。これは、「好きな有名人や『推し』とのコラボレーション」(17%)を大きく上回る結果であり、Z世代がプロダクトの本質的な価値を重視していることが示されています。また、好感度の高まりは「実際の購買」(40%)に直結しています。

2. 炎上時の「迅速で誠実な対応」がブランドの命運を分ける
ブランドのイメージを向上させる上で、「炎上した際の、迅速で誠実な謝罪と対応」を81%(非常に重要51%、やや重要30%)が極めて重要であると回答しました。イメージが低下した理由の2位も「炎上や不祥事、およびその後の対応が悪かった」(32%)であり、危機管理対応の重要性が浮き彫りになりました。
3. 「ダサいSNS」は静かに離れられ、PR明記の誠実さが鍵に
企業のSNSでの見せ方が「ダサい」「価値観が古い」と感じた場合、40%が「少し興味が薄れる」と回答しました。また、最も「誠実だ」と感じるプロモーション姿勢は「PR案件であることを隠さずに明記している」(41%)が1位となり、透明性と客観性が強く求められています。
総合トップは「ユニクロ」!イメージ爆上がりの深層心理と行動変容
この1年間で、分野を問わず最もイメージが「爆上がり」したブランドの総合1位は「ユニクロ」でした。次いで2位に「任天堂」、3位に「GU」と、日本を代表するグローバル企業がトップ3を占める結果となりました。

イメージが向上する前のブランドイメージについては、「元々好きだったが、さらに好きになった」が38%で最多でした。一方で、「よく知らなかった」(29%)、「いいとも悪いとも思ってなかった(無関心だった)」(17%)、「どちらかと言えば、ネガティブなイメージだった」(15%)という回答も半数以上を占めており、既存ファンだけでなく、無関心層やネガティブ層の認識を大きく変えるポテンシャルが、企業努力によるイメージ向上には秘められていると考えられます。

ブランドのイメージが上がったことによる実際の行動変容では、「実際にそのブランドの商品を購入、利用した」が40%でトップでした。さらに、「友人や家族にそのブランドを推薦した」(33%)、「そのブランドに関するポジティブな内容をSNSに投稿した」(15%)と続き、Z世代におけるイメージ向上は、単なる好意に留まらず、直接的な売上貢献と強力なUGC(ユーザー生成コンテンツ)の創出に直結することが裏付けられました。

全19部門から一部抜粋!イメージが良くなったブランドランキング
消費財部門
毎日の生活に密着する日用品や文具において、確かな品質と使い勝手の良さを追求するブランドが上位にランクインしました。

1位は「花王」。「毎日使うシャンプーや洗剤がどんどん使いやすくなっていて、やっぱり信頼できる!」といった声が寄せられています。2位は「ライオン」、3位は「コクヨ」でした。
食品部門
SNSでのユニークなプロモーションが話題を呼ぶ「日清食品」が首位を獲得しました。

1位は「日清食品」。「CMやSNSの投稿がいつもぶっ飛んでて面白い!新商品が出るとつい買っちゃう」といった声が見られます。2位は「味の素」、3位は「カルビー」でした。
アパレル部門
トレンドをいち早く手頃な価格で提供する「GU」が4割以上の支持を獲得しました。

1位は「GU」。「トレンドの服が安く買えるし、最近はデザインのレベルが本当に高くてびっくりする」との声があります。2位は「ユニクロ」、3位は「アディダス」でした。
プチプラコスメ部門
「お値段以上のクオリティで絶対に裏切らない」と絶大な信頼を誇る「キャンメイク」が1位を獲得しました。

1位は「キャンメイク / CANMAKE」。「新作が出るたびにバズるし、安いのにお値段以上のクオリティで絶対に裏切らない!」との意見があります。2位は「セザンヌ」、3位は「KATE」でした。
韓国コスメ部門
“国民的ティント”でお馴染みの「rom&nd」が1位となりました。

1位は「rom&nd」。「リップの種類が豊富で、色持ちも発色も最高。新作が出ると必ずチェックしちゃう」といった声が聞かれます。2位は「Wonjungyo」、3位は「TIRTIR」でした。
デパコス部門
持っているだけで気分が上がるパッケージと、確かな品質を備えた「Dior」がトップに立ちました。

1位は「Dior」。「持っているだけでテンションが上がる!友達へのプレゼントにも絶対喜ばれる鉄板ブランド」というコメントがあります。2位は「CHANEL」、3位は「NARS」でした。
カフェ部門
「スターバックス」が堂々の1位。新作への期待感に加え、サステナブルな取り組みも高く評価されています。

1位は「スターバックス」。「期間限定のフラペチーノは毎回飲んじゃうし、マイボトル推進とか環境に配慮してる姿勢も好き」との声があります。2位は「コメダ珈琲店」、3位は「タリーズコーヒー」でした。
ファストフード部門
バズを生み出す企画力を持つ「マクドナルド」が王者の貫禄を見せました。

1位は「マクドナルド」。「期間限定のパイとかバーガーが毎回美味しくて、SNSで見かけるとつい買いに行っちゃう」といった意見があります。2位は「バーガーキング」、3位は「モスバーガー」でした。
ファミレス・低価格チェーン部門
圧倒的なコストパフォーマンスでZ世代の「たまり場」としても機能する「サイゼリヤ」が約半数の票を集め1位となりました。

1位は「サイゼリヤ」。「安くて美味しいから学生の味方すぎる!友達と長居してもお財布に優しくて最高」との声が聞かれます。2位は「スシロー」、3位は「ガスト」でした。
小売店部門
シンプルで洗練された世界観の「無印良品」が1位。アパレル展開が話題の「ファミリーマート」が2位にランクインしました。

1位は「無印良品」。「スキンケアも文房具も食品も、全部シンプルで使いやすくてハズレがない」といった意見があります。2位は「ファミリーマート」、3位は「ドン・キホーテ」でした。
調査概要
- 調査名: Z世代のイメージが爆上がりしたブランドランキング
- 調査対象: 全国18歳〜24歳のZ世代300名
- 調査期間: 2025年9月
- 調査方法: インターネットを利用したアンケート調査
- 有効回答数: n=300
- 調査分析: Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)(運営:Fiom合同会社)
完全版レポートとZ-SOZOKENについて
今回の発表内容は、全19部門の一部抜粋であり、調査レポートのほんの一部です。レポート完全版では、旅行、EC、教育、SNS、ゲーム、動画配信、音楽・劇場、金融、サステナブルの各部門を含む、全19業界の「イメージ爆上げランキング」が掲載されています。さらに、ブランドイメージが「下がってしまった」具体的なブランドとその要因についても、Z世代の意見と共に多角的に分析されています。
完全版レポートは以下よりダウンロード可能です。
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Z-SOZOKEN所長の竹下洋平氏は、「イメージ爆上げの理由は、推しとのコラボレーション(17%)ではなく、商品やサービスの改善(42%)である」と述べています。Z世代は、表面的なバズやインフルエンサーを使った一時的なプロモーションだけではブランドのファンにはならず、プロダクトそのものに真摯に向き合い、本質的な価値をアップデートし続けた時に評価し、購買行動へ移すことが強調されています。企業には、流行りのフォーマットに便乗するのではなく、自社の商品価値を磨き上げ、「誠実さ」を貫くことが求められています。

Z-SOZOKENでは、企業様の課題に合わせてZ世代当事者リサーチャーが直接担当する「Z世代調査研究メニュー」を提供しています。これは、ターゲットと同じ時代を生きる当事者として深層心理や文脈を解明し、ブランドがZ世代から選ばれるための「必然性」を定義することを目的としています。
詳細なサービス資料は以下よりダウンロード可能です。
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「Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)」は、Z世代向けクリエイティブカンパニーFiom合同会社が運営する、Z世代同世代目線による分析で新たなインサイトを発掘・探求するシンクタンクです。

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