調査概要
本調査は、アライドアーキテクツ株式会社のデータプラットフォーム「Kaname.ax®」に搭載されたAI技術を活用し、X上の投稿データから生活者の声(VOC)を分析しました。これにより、買い物場面での生成AI活用における生活者インサイトの構造的変化が可視化されています。
調査名称: 買い物場面での生成AI活用に関する生活者意識調査
調査主体: アライドアーキテクツ株式会社
調査期間: 【期間①】2024年3月1日~2025年2月28日、【期間②】2025年3月1日~2026年2月28日
調査方法: X(旧Twitter)における生成AI活用関連投稿の言及データ分析
分析対象数: 期間① 447件、期間② 2,869件
分析ツール: データプラットフォーム「Kaname.ax®」
2026年のAI消費トレンド:買い物相談が前年比6.4倍に急増
調査結果によると、X上での買い物相談投稿が前年比6.4倍(447件から2,869件)に急増していることが判明しました。この急増の背景には、「どのような状況でAIに相談するのか」と「AIからどのような価値を得ているのか」という生活者心理の変化があります。
市場の伸び率を示す「成長性スコア」では、「複数の選択肢から自分に合うものを絞り込みたい」状況で「自分に合った最適な選択を効率的にできる」と感じるケースが最も高い成長を示し、1位にランクインしました。また、実際の投稿ボリュームでは、「高価な買い物の決断に迷ったとき」が最も多く、PC、カメラ、車、ジュエリーなどの高額商品の購入判断でAIが頼られている実態が明らかになっています。
「選べない」をAIが解決:効率的な絞り込みが最大の成長分野
「複数の選択肢から自分に合うものを絞り込みたい」というニーズに対し、AIが最適な選択を効率的に実現するケースが最大の成長分野となっています。これは、膨大な情報の中から最適解を見つける「選択疲れ」をAIが解消していることを示唆しています。X上では、「ChatGPTに条件を伝えると比較表を作ってくれる」「用途や予算を相談したら候補を絞ってくれた」といった声が多く見られ、AIが情報収集の手間を代行し、意思決定を効率化していることが分かります。
高額商品の決断が成長分野の中核に:投稿ボリュームも最多
高価な買い物の決断に迷ったときに、AIに「気兼ねなく相談し心が軽くなる」と感じるケースと、「自分に合った最適な選択を効率的にできる」と感じるケースが、成長分野ランキングの2位・3位を占めました。PC、カメラ、車、ジュエリーなど高額商品の購入判断において、AIが最も頼られている利用場面であることが、実際の投稿数からも明らかになっています。Xの投稿からは、「ChatGPTと相談しながらスペックを決めてゲーミングPCを購入した」「車の購入について、夫と意見が合わないときにチャッピーに相談したら理論的に整理してくれて助かった」といった声が見られ、AIが客観的な判断材料と心理的サポートの両方を提供していることがうかがえます。
専門的な商品の購入でも活用が拡大
専門的な商品の購入で迷ったときに、AIによって「自分に合った最適な選択を効率的にできる」と感じるケースと、「気兼ねなく相談し心が軽くなる」と感じるケースが、成長分野ランキングの4位・5位となりました。オーディオ機器、カメラレンズ、楽器、専門ソフトウェア、サプリメントなど、専門知識が必要な商品でAIが活用されています。X上では、「ChatGPTに用途を入力したら推奨モデルをそのまま購入した」「AIに相談したら専門家レベルの回答が返ってきた」といった声が増加しており、専門知識がない消費者でもAIに相談することで自信を持って商品を選択できるようになっていることが示されています。
AI消費2026の新潮流:日常領域への浸透
成長性スコア上位の分野に加えて、2024年にはほとんど見られなかった新たな活用場面が直近1年で急増しています。
- 体調や健康状態に合わせた商品選び(前年比12.1倍)
医薬品、サプリメント、健康食品など、体調や健康に関わる商品選びでAIが活用されています。「ChatGPTに自分の症状を伝えて市販薬を相談してから薬局で購入した」といった声が見られ、医療機関受診前の初期対応や日常的な体調不安への対処において、AIが心理的サポート役として機能していることが分かります。 - 衝動買いを防ぎたいとき(前年比13.7倍)
「本当に必要か第三者視点で判断してほしい」という、購買の合理性をAIに確認する使い方が登場しています。「ChatGPTに欲しいものを相談したら『本当に使いますか?』と聞かれて冷静になれた」といった声が見られ、販売員やECサイトと異なり「売りたい意図がない」AIが、衝動的な購買を冷静に見直す相談相手として機能していることがうかがえます。 - コーディネートやTPO、体型に合わせた服装を考えるとき(前年比11.9倍)
個人の体型や場面に応じた服装選びでAIが活用されています。「通勤服をどうしたらいいかChatGPTに相談したら、手持ちの服や靴からおしゃれコーデと最低限の買い足しアイテム、色の組み合わせを教えてもらえた」といった声が見られ、AIが販売員のように売上目標がなく「褒めてくれる」「全肯定してくれる」存在として、服装選びの心理的ハードルを下げていることが分かります。
これらの活用場面の急増は、AI消費が「高額商品・専門商品」という特別な買い物から、「日常的な購買判断」にまで領域を拡大していることを示しています。AI消費は、選択の効率化や専門知識の補完だけでなく、個人のライフスタイルや価値観に寄り添った購買体験へと進化しています。
データプラットフォーム「Kaname.ax®」について
本調査では、アライドアーキテクツ株式会社が提供するデータプラットフォーム「Kaname.ax®」が活用されました。Kaname.ax®には、SNS投稿から生活者が商品・サービスを想起するきっかけや状況を示すCEPs(カテゴリーエントリーポイント)をAIによって自動的に抽出・分析する特許出願中の技術が搭載されています。
「Kaname.ax®」は、蓄積された顧客の声(VOC)データからコミュニケーションの「起点となるインサイト」を発見し、企業のマーケティングコミュニケーション設計を支援するプラットフォームです。SNS投稿、レビュー、EC購買者のアンケート、リサーチパネルの調査結果など、顧客の声を多角的にデータ収集・統合し、AIで一元的に解析することで、マーケティングフレームワークやCEPsに適応する形でデータ分析結果を出力します。
サービスサイト:
https://service.aainc.co.jp/kaname-ax
アライドアーキテクツ株式会社について
アライドアーキテクツ株式会社は、データとクリエイティブの力でマーケティングコミュニケーションを設計することで事業成果の向上に貢献するマーケティングAX(AIトランスフォーメーション)支援企業です。2005年の創業以来培った6,000社以上のマーケティング支援実績とUGCを始めとする顧客の声データ資産を活かし、独自開発のSaaS・SNS・AI技術とデジタル・AI人材を組み合わせた統合ソリューションで、企業のマーケティングAX実現を加速しています。
ウェブサイト:
https://www.aainc.co.jp
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