Z世代の78.4%がSNSでMBTI投稿に接触、60.2%は受動的に閲覧 – Z-SOZOKENが最新レポート第4章を公開

Z世代のMBTI診断に関する新インサイト:SNSが性格を「シェア可能」に

Z世代の実態や価値観を分析するシンクタンク「Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)」は、最新調査研究レポート第4弾「Z世代のMBTI診断について」の第4章インサイトサマリー「SNSが性格をシェア可能にした」を公開しました。この調査は、Z世代におけるMBTI診断(無料の16Personalities診断や4文字タイプを使ったSNSコンテンツを含む)のSNS上での接触状況や、コンテンツ消費の傾向、共有の構造、そして商品への関心度合いを詳細に分析したものです。

Z世代の78.4%がSNSでMBTI投稿に接触

調査概要

本調査は、全国のZ世代(18歳〜24歳)500名を対象に、2025年7月にインターネットアンケート形式で実施されました。分析およびレポート作成は2025年8月から2026年8月にかけて行われました。

主な調査結果

1. SNSでのMBTI投稿接触状況

調査の結果、Z世代の78.4%がSNSでMBTI関連の投稿に接触していることが判明しました。このうち、60.2%は自ら検索せず、フィードに流れてきた時に閲覧していると回答しており、MBTIコンテンツが日常のSNS利用の中に自然に溶け込んでいる実態が示されています。

SNSでMBTI関連の投稿を見る人は78.4%

2. よく見られるコンテンツ

最もよく見られるMBTIコンテンツは「あるある動画」で68.3%を占めました。次いで「相性診断」が43.4%、「恋愛・人間関係分析」が36.3%と続き、診断の仕組みを解説する「診断の解説」は17.5%にとどまりました。この結果から、Z世代はMBTIを自己理解のための知識としてだけでなく、共感や遊びの要素として楽しんでいることが伺えます。

よく見るMBTIコンテンツでは、「あるある動画」が68.3%で最多

3. MBTI投稿が共有されるメカニズム

MBTIの「あるある」コンテンツは、以下の5つのステップで共有が広がることが分析されています。

  1. 自分を見つける: 投稿内容に「これ私だ」と共感する。
  2. 友人を思い出す: 「あの人っぽい」と友人を連想する。
  3. 送る・タグ付け: 1対1で友人に共有する。
  4. コメントする: 共有された相手が共感やツッコミのコメントをする。
  5. 次の投稿へ: その内容が別の日常場面で再利用され、共有が循環する。

このプロセスにおいて、「自分ごと化」と「他者ごと化」が同時に発生し、MBTIが会話や遊びのきっかけになっていると指摘されています。

「あるある」が広がる5ステップ

4. シェアされる投稿の条件

シェアされやすいMBTI投稿には、以下の4つの条件があります。

  1. 日常の場面: 学校、恋愛、アルバイトなど、誰もが経験したことのあるシチュエーション。
  2. 少しの誇張: 表情やセリフを大きくして共感やツッコミを生む。
  3. 余白を残す: 「私は違う」といった異なる意見もコメントできる曖昧さ。
  4. 短くテンポよく: 1タイプを数秒で見せ、次々に自分や友人を探せる構成。

診断の正確さよりも、人による違いを一緒に楽しめる設計が重要であるとされています。

シェアされるのは、「人による違い」を楽しめる投稿

5. SNS接触の熱量と商品関心の関係

MBTI関連投稿へのSNS接触の熱量によって、商品への関心度が大きく異なることが明らかになりました。

  • アクティブ探索層(自分で検索してよく見る18.2%): 商品関心82.4%

  • フィード享受層(流れてきたら見る60.2%): 商品関心53.8%

  • 低接触層(ほぼ見ない21.6%): 商品関心22.2%

この結果は、認知度が高いだけでなく、対象者がMBTIをどれだけ楽しんでいるかという「接触熱量」が、マーケティング施策において重要であることを示唆しています。

SNS接触の3層で、商品興味が大きく変わる

Z-SOZOKEN所長 竹下洋平氏のコメント

Z-SOZOKEN所長であり、Fiom合同会社CEOの竹下洋平氏は、今回の調査結果について以下のように述べています。

「Z世代の78.4%がSNS上でMBTI関連投稿を見ていたことは非常に象徴的です。そのうち60.2%が自ら検索せず、フィードに流れてきた時に見ていたことから、MBTIは一部の関心層だけが探す情報ではなく、日常のSNS空間に流通するコンテンツになっていると言えます。最も見られていたのは詳しい診断解説ではなく『あるある動画』でした。人は自分に当てはまることを見つけた時、友人や身近な誰かを思い出し、そこから送信やタグ付け、コメントが生まれ、投稿が人間関係の中へ入っていきます。MBTI投稿の価値は情報量だけでなく、誰かと共有したくなることにあります。日常の場面、少しの誇張、反応できる余白、短いテンポも重要な条件です。

一方、SNS上での接触量によって、関連商品への関心には大きな差が見られました。自ら検索する層の82.4%に対し、ほぼ見ない層では22.2%にとどまっています。企業がMBTIを活用する際は、認知している人を一つの層として捉えるだけでは不十分です。熱量の高い人には深く遊べる体験を、低接触層にはMBTI以外からも入れる設計が求められます。MBTIは説明する情報ではなく、自分を見つけ、誰かと一緒に遊べるコンテンツにすることで広がると感じています。」

竹下洋平氏

調査研究レポートのダウンロード

今回ご紹介した内容は、調査研究レポートの第4章です。レポート本編(全61ページ)では、自己理解、人間関係、SNS接触、商品化、再診断文化などを分析しており、企業がMBTIを若年層向けコミュニケーションへ活用する際の設計原則と注意点も収録されています。レポートは以下より無料でダウンロード可能です。

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