食品業界のサイトリニューアルに関する調査レポートが公開
ブランディングやWebサイト制作を手がけるマルキンアド株式会社(群馬県前橋市)と、BtoB企業向けにマーケティング支援を行う株式会社アイコネクト(東京都目黒区)は2026年10月30日、共同で実施した「サイトリニューアルに関する調査2026」のうち、食品業界の結果を公開しました。
食品メーカーは、企業としての信頼性を伝えるコーポレートサイトと、商品やブランドの魅力を伝えるブランドサイト・サービスサイトを並行して運営するケースが少なくありません。今回の調査では、そうした複数サイトを「別々に考えてしまった」ことをリニューアル後に後悔する担当者が約4割にのぼることが分かりました。
調査概要
- 調査主体:マルキンアド株式会社、株式会社アイコネクト(共同調査)
- 調査期間:2026年6月29日~7月1日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:直近1年以内にコーポレートサイトまたはサービスサイトをリニューアルした企業の担当者(企画・推進の中心、またはプロジェクトの主要メンバー)。SaaS、SIer・システム会社、コンサルティング、教育、金融、食品、人材、製造、不動産、物流の10業種
- 有効回答数:529名(うち今回の分析対象である食品業界は57名)
刷新対象は「コーポレートサイトのみ」が42.1%、目的の最多は商品情報の整理
食品業界の回答者にリニューアルの対象範囲を尋ねたところ、「コーポレートサイトとサービスサイトの両方を同時に」が43.9%、「コーポレートサイトのみ」が42.1%、「サービスサイトのみ」が14.0%でした。「コーポレートサイトのみ」は10業種全体の平均34.4%を7.7ポイント上回っており、食品業界では企業サイトだけを切り出して刷新する傾向がやや強いようです。
リニューアルの目的は、「サービス・製品情報の整理・拡充」が43.9%で最も多く、「ブランドイメージの刷新・統一」33.3%、「問い合わせ・リード獲得の強化」31.6%が続きました。

費用は「300万〜500万円未満」、期間は「3〜6か月未満」が最多
リニューアルの総費用は「300万〜500万円未満」が35.1%で最多となり、「100万〜300万円未満」22.8%、「500万〜1,000万円未満」19.3%と続きました。300万円以上1,000万円未満の合計は54.4%です。制作期間は「3〜6か月未満」が40.4%、「1〜3か月未満」が29.8%、「6か月〜1年未満」が21.1%でした。

後悔の最多は「両サイトを別々に考えた」40.4%
リニューアル後の失敗や後悔を尋ねると、「コーポレートサイトとサービスサイトを別々に考えてしまった」が40.4%で最も多く、全体平均の36.1%を4.3ポイント上回りました。続いて「アクセス数・問い合わせ数が減少した」29.8%、「制作会社の提案内容と成果物に違いがあった」26.3%、「金額の安さだけで制作会社を選んだ」22.8%となっています。「特に失敗・後悔はない」は7.0%にとどまりました。

一方、コーポレートサイトとサービスサイトを一体的に設計・運用できているかという問いには、「しっかりできている」26.3%、「ある程度できている」45.6%で、合計は71.9%でした。ただし「どちらとも言えない」が22.8%、「あまりできていない」が5.3%あり、重要性は認識しつつも実践に自信を持てていない企業も一定数あるとみられます。

両社が示すサイトリニューアルの3つの視点
調査結果をもとに、両社は食品企業のサイトリニューアルで重視すべき観点として次の3つを挙げています。
- 企業ブランドと商品ブランドの関係性を整理する(理念・パーパス・事業戦略と商品の価値を言語化する)
- Webサイト群全体の役割と導線を設計する(サイトごとの目的・ターゲットを整理し、サイト間の行き来を設計する)
- 商品ブランドの独自性と企業としての一貫性を両立する(すべてのサイトを同じデザインにそろえることだけが一体的設計ではない)
また、マルキンアドが理念や強みの整理、ブランドコンセプト、デザインといったブランディング領域を、アイコネクトが比較検討しやすい情報設計や問い合わせにつながる導線づくりを担う形で、PMVV(パーパス・ミッション・ビジョン・バリュー)を起点にサイト群の役割を整理する支援を提案しています。
マーケターへの示唆
コーポレートサイトと商品・ブランドサイトは、担当部署や予算、制作会社が分かれやすく、部分最適に陥りがちです。今回の結果は、リニューアル対象が1サイトだけであっても、企画段階でサイト群全体の役割分担と相互の導線を設計しておくことの重要性を示しています。食品に限らず複数ブランドを持つ企業では、アクセスや問い合わせの減少を防ぐためにも、ブランドごとの個性と企業としての一貫性をどう両立させるかを、関係部署で事前にすり合わせておくことが求められそうです。
マルキンアド・アイコネクトについて
マルキンアド株式会社は群馬県前橋市に本社を置き(代表取締役社長:井上聰)、デザイン・プロモーション事業を中心に、企業ブランディングや採用ブランディング、Webサイト制作などを手がけています。株式会社アイコネクトは東京都目黒区に本社を置き(代表取締役:広沢祐介)、サイトリニューアルやホワイトペーパー・導入事例制作、リード獲得などBtoB企業向けのマーケティング支援を行っています。
※本記事の数値の出典:マルキンアド株式会社・株式会社アイコネクト「サイトリニューアルに関する共同調査」。食品業界の数値は57名、全体平均は529名の集計です。
関連情報
●【マルキンアド・アイコネクト共同調査】食品企業の40.4%が「サイトを別々に考えたこと」を後悔——企業ブランドと商品ブランドをつなぐWebサイト設計の重要性が明らかに(マルキンアド株式会社/PR TIMES)
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