生成AIの利用実態と信頼性に関する調査:若年層で利用率低下、高年層で拡大の傾向

調べものにおける生成AI利用率の現状

調べものに生成AIを利用すると回答した人は42.0%となり、前回調査の43.5%からほぼ横ばいで推移しました。

生成AIの利用状況に関するアンケート結果

年代別に見ると、前回調査で高かった20代(62.9%→46.3%)と30代(49.5%→45.2%)では利用率が低下しています。一方で、40代以上では利用率が前回を上回り、生成AIの活用が高年層に広がっていることが示されました。

年代別に調べ物をする際の生成AI利用状況を示す棒グラフ

生成AIと検索エンジンの使い分け

生成AIと検索エンジンの使い分けで最も多かったのは「調べる内容によって使い分けている」(40.9%)でした。前回調査と同様に、両者の得意不得意を踏まえた使い分けが主流であることがわかります。

生成AIと検索エンジンの使い分けに関するアンケート調査結果

内訳では、「まず検索で調べてから生成AIで整理する」が8.9%から19.5%へ大きく伸びており、「まず生成AIに聞いてから検索で確認する」(18.0%)と合わせると、併用するスタイルが広がっていると考えられます。また、「使い分けは意識していない」と回答した層が7.8%から18.3%へと倍増しており、幅広い年齢層への普及に伴い、自分なりの使い分けルールが定まっていないユーザーが増加している可能性も考えられるでしょう。

生成AIでよく聞かれる内容

生成AIで調べる内容は、前回調査から大きな変化は見られませんでした。「何かしらの手順や方法の確認」(53.1%)と「知らない言葉」(38.5%)が突出して高く、複雑な手順の解説や言葉の意味を迅速に知るツールとして重宝されていることがうかがえます。

生成AIの利用者がどのような内容を質問するかを示すアンケート結果

一方で、「店やサービス、商品のおすすめ/レビュー」(18.3%)や「旅行」(15.6%)など、個人の好みや体験が重視されるテーマでの利用は低い傾向にあります。これらの分野では、実際の利用者の声や口コミを求めるニーズが根強く、生成AIの要約だけでは不十分と感じるユーザーが多いと推察されます。

生成AIの回答の裏取り状況と手段

生成AIの回答について、他の情報源で裏取り(ファクトチェック)をしているか尋ねたところ、「する」(28.1%)と「たまにする」(50.8%)を合わせて約8割が何らかの形で裏取りを行っており、この水準は前回調査からほぼ変わっていません。

生成AI利用時の情報源での裏取りに関するアンケート結果

しかし、「毎回必ず確認する」と回答した人が前回の35.1%から28.1%に低下しており、裏取りの頻度がやや緩む傾向が見られます。裏取りの手段としては、「検索エンジン」(91.6%)が圧倒的多数を占め、多くのユーザーが情報の最終確認を検索エンジンに依存していることが明らかになりました。

生成AIの回答をどのように検証しているかを示す棒グラフ

また、「生成AIに表示された参照ページリンク」をたどるユーザーが21.5%から27.7%へと増加しており、生成AIが提示する情報源を直接確認する動きが広がりつつあるようです。

今後の調べもの利用頻度に関する見通し

今後、調べものに使う頻度が増えそうなのは「生成AI」(30.0%)が最も多く、「検索エンジン」(20.1%)を上回りました。この結果は、生成AIの利用率が一旦頭打ちになったものの、今後の可能性に対する期待は高いことを示唆しています。

今後、調べものをする際に利用頻度が増えそうなツールに関するアンケート結果

「検索エンジン」と「どちらも同じくらい増える」を合わせると4割を超えており、生成AIと検索エンジンはどちらか一方に偏るのではなく、組み合わせて利用される傾向が続く見通しです。

まとめ

今回の調査では、調べものにおける生成AIの利用率が4割台で横ばいとなり、急拡大の局面が一区切りついたことが示されました。一方で、若年層での利用率が低下する中、これまで生成AIに縁が薄かった高年層での利用が拡大しています。

情報の信頼性に関しては、約8割のユーザーが何らかの形で裏取りを行うという基本的な姿勢は変わっていませんが、「毎回必ず確認する」層が減少し、確認手段として生成AIの参照リンクをたどる動きが見られるなど、意識の変化がうかがえます。生成AIの利用者層の広がりとともに、調べものにおける利用方法や回答の信頼性に対する意識が、現在過渡期にあることを示唆する調査結果と言えるでしょう。

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